Debianメモ - kernelの再構築
ThinkPad X30でのDebian記録です。今回はカーネルの再構築。
Debian標準のカーネルでは、X30内蔵の無線LANが使えないなどの不満があるので、カーネルのカスタマイズを行うことにしました。内蔵デバイスが多彩なノートPCでは避けて通れないステップだと思います。
# apt-get install kernel-source-2.6.8 # cd /usr/src # tar xvjf kernel-source-2.6.8.tar.bz2 # ln -s kernel-source-2.6.8 linux
kernel-source-*パッケージをapt-get installすると、/usr/srcにtarballが置かれます。tar xvjfで展開した後で、/usr/src/linuxにシンボリックリンクを張ります。
kernelのコンフィグレーションを実行します。
# cd /usr/src/linux # make menuconfig
山のように設定項目があります。デバイスドライバ開発とか、ハード周りをやっといてよかった、と感じる瞬間です。Xが使える環境であれば、make xconfigのほうが使いやすいでしょう。
カーネルパッケージの作成。ここがDebian流。debパッケージにしてしまいます。
# make-kpkg --revision=XXXXXX kernel-image
コンフィグレーションに問題がなければ、コンパイルが行われ、最終的に/usr/src以下に、kernel-image-2.6.8_XXXXXX_i386.debができます。あとは、インストール。
# dpkg -i kernel-image-2.6.8_XXXXXX_i386.deb
補足
- 2.5.48以降のkernelを使う時は、module-init-toolsが必要
- GRUBのメニューファイルのサンプルは、
/usr/share/doc/grub/examples/menu.lst