バックロードホーン

日曜日に東急ハンズに行きました。久しぶりです。

バックロードホーン(BH)の自作キットが売られていたのでびっくりしました。帰ってきてから調べてみると、長谷弘工業という会社から出ているキットのようです。

BHを生で見たのは久しぶりでした。思わず食指が動きそうになったので、なるべく見ないようにして通り過ぎましたが、何種類かのキットがあり、完成品サンプルの試聴もできるようでした。

バックロードホーンというのは、スピーカーの一種です。構造が複雑で量産に向かないため、オーディオメーカーから製品として出ているものは皆無です。そのため、昔から工作キットの形で色々な形のものが売られています。このキットとユニット(スピーカー本体)を買ってきて組み立てると、オーディオ機器につないでスピーカーとして使えるわけです。

スピーカーというものは、振動板が前後に振動して音を出しています。ラジカセでもイヤホンでも、大きさにかかわらず基本的な原理は同じです。ここで、スピーカーの断面を想像してみて欲しいのですが、音が出るときに振動板が前後に振動しているということは、前面だけでなく背面にも同じ音量(かつ逆位相)で音が出ているのです。たいていのスピーカーは、この背面側に出る音を堅い板で囲って箱形にすることで、前に出る音だけが聞こえるようにしています。

この振動板の背面側の音を、ラッパの様に先が広がっていく「音道」によって前面に導いてやるようにしたのがバックロードホーンです。同じユニットを使用していても、BH型にすると背面側に出る音も使えるので、能率(入力信号を実際の音に変換する効率)が上がる計算になります。ユニットの大きさの割に低音が豊かで、またフルレンジ一発で鳴らすものがほとんどなので、点音源に近くなり音場が広がり・・・おっと、マニアックになってきたのでこのへんで。

それにしても、東急ハンズで買えるようになったとは。要ウォッチ。