「Ctrl+Alt+Delの湯(2004.07.09版)」より

選挙が近いので、あちこちで立候補者の街頭演説が行われています。先日も出勤途中に耳にしました。

「ご通行中のみなさま、毎日ご苦労様です。」

ちょっと待った。

「ご苦労様です」は、目下の人に対して使うのが一般的ではないでしょうか。有権者に選んでもらう立場にある人なら、ここは「お疲れ様です」のほうを使うべきでしょう。言葉の使い方から、その人の常識性がうかがい知れてしまった一幕でした。

言葉遣いって難しいですね。

もう一つ、メールなどの文章で最近気になっているのが、敬称の使い方。「〜殿」という敬称は、役職に宛てる時に付ける(「〜部長殿」など)ときか、目下の人に使うのが普通です。目上の人やお客様に対して「殿」を使うことはないはずなんです。仕事で使うメールなら、「〜様」あるいは「〜さん」を使うケースの方が多いのではないでしょうか。

・・・とここまで書いてきて、念のためにネットなどで確認してみました。すると、「殿」「様」の使い分けについては諸説紛々、余計にわからなくなってしまいました。大筋では正しいと思いますが。まあ、「様」を使う分には問題ないでしょう。

やっぱり言葉遣いって難しい。

こういう儀礼的表現に批判的な意見もあると思いますが、今のところ敬意表現は日本語スキルの一部と見なされているので、身につけておくに超したことはないでしょう。

ちなみに当社では、電話に出るときに「お疲れ様です」と言うのが普通ですが、心の中で「別に疲れてねーよ!」というツッコミを入れている方、いらっしゃいますよね? ぼくも言ってて非常に気になってるんです。相手が先に「お疲れ様です」と言ってきた場合はいつも思っています。

というか、こないだ一回ツッコんだ。